オペラ「はだしのゲン」より、五つのシーンを集めたセレクション。
順番はオペラの進行の通りではない。曲順は以下の通り。
- 序曲
- 情景
- 原爆投下
- 早く平和に…
- 麦の歌、フィナーレ
■ 作詞
清水 高範
■ 委嘱経緯等
岡山大学交響楽団第55回定期演奏会記念
■ 初演データ
- 初演 2008.12
- 場所 岡山シンフォニーホール
- 指揮 秋山隆
- 演奏 岡山大学交響楽団
オペラ「はだしのゲン」より、五つのシーンを集めたセレクション。
順番はオペラの進行の通りではない。曲順は以下の通り。
清水 高範
岡山大学交響楽団第55回定期演奏会記念
オペラ「はだしのゲン」より、五つのシーンを集めたセレクション。
順番はオペラの進行の通りではない。曲順は以下の通り。
清水 高範
2006年に福井ブラスアカデミーの委嘱により、1981年の自作を改編。2012年には独唱を伴う管弦楽版(2008)の構成に基づき改訂。
アーカイブに参考音源有
中沢啓治氏による漫画「はだしのゲン」をもとにした、二幕六場の創作オペラ。上演時間約二時間。
主人公の少年ゲンが、広島の原爆で父や姉弟を失い、更に原爆投下当日に産まれた妹も失いながら、亡き父の言葉を胸に強くたくましく生き抜く姿を描く。台本は清水高範氏。
清水高範
広島国際芸術文化推進委員会の委嘱
Piascoreでダウンロード販売を行っています。
以下のリンクより、販売ページにお入り下さい。
鐘の音とともに《第一幕前奏曲》が始まる。場面は中岡家の畑の前で、収穫前の麦が実っている。ゲンと進次は、もうすぐ食べられるぞ、と心待ちにし、うどんやパンを作って食べると歌う(《わしらが育てた麦》)。
そこへ父の大吉が現れ、何度踏まれてもたくましく芽を伸ばす麦のように強くなれ、と子供達に諭す(冬に芽をふいた麦は、霜柱で根が持ち上がるのを避けるため、人の足で踏んで霜柱を倒す。このときに麦の芽も折れてしまうが、それでも枯れずに伸びていく強さになぞらえたもの)。大吉のアリア《麦の歌》が歌われる。
子供達はこの大吉の言葉を聞き飽きており、「また始まった!」と大吉をからかう。作業を一休みする間に、ゲンと進次は母の君江に「はらがへった」と訴える。君江は自分の分のサツマイモを子供達に与えようとするが、ゲンの姉英子はこの芋は母のお腹のなかの子供のための芋だからだめだと嗜める。君江は、食べたいさかりの息子達にお腹いっぱいに食べさせてやれない辛さを歌う(《食べたいさかりの子供達》)。
場面は代わり、ゲンは中岡家が周囲の大人達から非国民と呼ばれているのを知る。子供達も「ゲンの家は非国民」とはやし立てる。ゲンは大吉に「非国民というのはなんのこと」と尋ねるが、大吉は、放っておけ、戦争は日本が負けてまもなく終わる、と諭す(《非国民というのはなんのこと》)。
長男の浩二は、ついに弟達まで非国民の誹りを受けたことが我慢ならず、家族を守るために海軍に志願したことを大吉に告げる。大吉は、浩二の選択に怒り、「正しいことを主張して非国民と言われることがそんなに恥ずかしいのか」と嗜める。君江も戦争に行かせるためにお前を育てたのではない、と説得を試みるが、浩二は「国のため、中岡家のために戦争に行く」と家を飛び出してしまう(浩二のアリア《わしは戦争に行く》)。
浩二に対しては厳しい顔を見せた大吉だが、浩二が去ってしまった後は、「あの子は俺たちのために戦争に行ったのだ」と肩を落とし「どんなことを言われても、死ぬんじゃないぞ、生きて帰ってくれ」と歌う。君江も「早く平和になって欲しい」と歌う(大吉と君江の二重唱《早く平和に…》)。
1945年8月6日の朝。嵐の前の穏やかな朝を表す《間奏曲》の後、《今日は真っ青な空だ》とゲンが歌う。ゲンは進次に軍艦の模型を与えて登校する。進次は家の中で、軍艦で遊んでいる。
ゲンの姉英子は、庭の夾竹桃を見ている(英子のアリア《夾竹桃の歌》)。大吉も家の中で仕事を始め、君江はお腹の中で赤ちゃんが動いたことを告げる。
君江は洗濯物を干すため、家の外に出る。その直後轟音が轟き、舞台は暗転、暴風の音が吹き荒れる(《原爆投下》)。
舞台が明るくなり始めると、中岡家は倒壊し、大吉、英子、進次の三人が下敷きになっている。難を逃れた君江は、家に駈け戻ったゲンと共になんとか三人を助け出そうとするが、家はびくともしない。
やがて火事が起こり、進次がゲンに助けて、熱いよ、と訴える。大吉は覚悟を決め、君江にゲンとともにこの場から離れるように訴える。君江は「私もここで死ぬ」と抵抗するが、大吉はゲンに「お母さんを連れて逃げろ、麦のように強くなれ」と諭して、英子、進次と共に炎に巻かれて死ぬ(《逃げろ!お前達だけでも》)。
暗がりの中で、水を求める人々の声が聞こえる。人々の体は重度の火傷で皮膚が剥け、その剥けた皮膚が指の先や足首で止まってぼろくずのようにぶら下がっている(《水を下さい》)。
君江が産気づき、ゲンに出産のために必要なバケツと水、鋏、赤子をくるむ布を探してくるように頼む。
やがて、元気な赤子の声が響き、ゲンは妹が生まれた喜びを歌う(ゲンのアリア《生まれたぞ!》)。
生まれたばかりの赤子を抱いた君江は、ゲンに、戦争の本当の姿をしっかり見ておきなさい、二度と再び広島をこんな姿にしないで、と諭す(君江のアリア《お前が大きくなったら》)。
原爆投下から一週間が過ぎ、残留放射能による被曝で死ぬ人が現れ始めるが、市民はまだ残留放射能の危険を知らない。
友子は元気に生まれたが、君江は母乳が出ず、友子のために乳を貰いに行く。しかし、君江が尋ねた母親は、赤子を抱えたまま死んでいた。
一方、ゲンは元気なく座り込んでいる兵士に出会う。体調を気遣うゲンに、兵士は「髪の毛が抜けて来る」と告げる。
兵士は熊本から救援のため原爆投下後に広島入りしたが、死体の運搬を行ううちに被曝していた。兵士は食欲がないと言って、自分の持っていたカンパンをゲンに与える。被爆地で見た光景や、ゲンと同じくらいの年齢の息子が熊本で自分の帰りを待っていることを告げて、兵士は息絶える(《髪の毛が抜けてきた》)。
ゲンは驚き、自分の髪の毛も抜けてきていることに気づく。やがて自分も兵隊のように死ぬのだと予感したゲンは、死にたくない、と叫ぶ。
第二幕第一場
終戦直後の広島の闇市。スラムの住民によって、戦争は終わった、生きていくのはつらい、と合唱曲《戦争は終わった》が歌われる。
ゲンは元気のない友子を抱いて子守唄を歌っている(ゲンのアリア《ゲンの子守唄》)。そこへ坊主が通りかかり、その子はどこか悪いのか、と尋ねる。坊主は、妹の病気は「ピカドン(原爆)の毒」のせいだから、仏様におつかえすればきっとよくなる、とゲンに告げ、ゲンはお経を倣い始める(坊主のアリア《妹の病気はよくなる》)。友子を家において、坊主に付き添って方々の家で読経するうち、ゲンは原爆の後もピカドンの毒で人々が次々と死んでいることを知る。
老婆が一人、呆然とした様子で、満州へ行った息子達、原爆で死んだ家族のことを思い起こしながら、アリア《私の息子は》を歌う。
坊主はゲンの読経が上達したことを褒め、ゲンに別れを告げる。ゲンはお経が読めるようになったことを喜ぶが、疎開先から戻った兄の昭に友子が攫われたことを知らされる(《友子が攫われた》)。
第二幕第二場
ゲンは友子の行方を探している(《友子はどこに》)。やがて、民吉の家で友子をみつけるが、民吉は「これは泰子だ、友子じゃない」とゲンをはねつけ、スラムの仲間達と共にゲンを追い返す。友子はスラムの住民の希望として姫君扱いされていた(《俺たちのお姫様だ》)。
民吉は、友子と共に妻の春を見舞う。春は原爆症で死の床にあった。夫の攫って来た友子が娘の泰子だと信じて疑わない春は、友子を抱いて、私がこの子を抱くのもこれで最後、と子守唄を歌う。民吉は死ぬんじゃないぞ、と励ますが、春は子守唄を歌いながら息絶える(民吉と春の二重唱《もっと生きたい!》)
春が息絶えると、民吉は、本物の泰子は原爆で死んだこと、春に対して嘘をついていたことを詫びる。そして、物陰から一部始終を見ていたゲンに《坊主、すまなかった》と詫びる。ゲンは民吉を許し、友子を連れて家に帰ろうとする。しかしその時、スラム街の男の一人が友子を抱き上げ、《この子はわしらのお姫様だ》と友子をゲンに渡すことを拒む。ゲンは友子を返してくれと訴えるが、スラム街の住人は友子が皆の希望であったことを訴えて返そうとしない。その時、友子が血を吐き、全員が騒然となる。
医者が呼ばれ、友子は診察を受けるが、医師は手遅れだと告げる。かけつけた君江もゲンと共になんとか助けてくれと頼むが、医師は私にもどうすることも出来ない、と告げる。やがて、友子が息を引き取る。
ゲンは、読経の礼で得たミルクを与えて、「お前が欲しがっていたミルクだ、お願いだから飲んでくれ」と歌う(《友子は息をしていない》)。
友子の死に打ちひしがれたゲンの前に、戦争から戻った浩二が麦の穂を差し出す(《麦の穂だ》)。ゲンは「戦争がくやしい、戦争が憎い」と戦争への怒りをぶつける(《わしは悔しい》)。浩二は、かつて家族で麦畑の世話をした思い出を語る。天国の大吉が、ゲンと浩二に向かって《麦の歌》を歌う。
亡き父の声に勇気づけられたゲンは、浩二に一度全て抜けたゲンの髪の毛がまた生えてきていることを教えられ、希望を取り戻す。浩二が父の《麦の歌》を歌い始めると、スラムの住人がそれに唱和する。
ゲンは、「友子の命はわしがもらった、とうちゃんやねえちゃんや、進次の命もわしがもらった」と歌う(《皆の命はわしがもらった》)。皆の命をもらって、麦のように強く生き抜く、と誓ったゲンは、「ピカドンなんかに負けるものか!」と叫ぶ。
群衆の合唱が頂点に達し、一度潮が引くように小さくなる。鐘の音と共に、ゲンの叫びが重なり、合唱はまたクレッシェンドしてフォルテシモで幕を閉じる。
フランツ・シューベルト
保科アカデミー室内管弦楽団の委嘱による
チャイコフスキーの「
■ 原曲作曲者
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
カワイ教販より出版(絶版)
日本の唱歌6曲のメドレー、吹奏楽またはオーケストラ、混声三部または女性三部もしくは混声四部合唱、箏(13弦2パート、17弦1パート、シンセサイザーで代用可能)によるファンタジア。構成曲は以下の通り(曲順)
混声三部合唱ピアノリダクション版はこちらから無料でダウンロード出来ます。
混声三部合唱または女性三部合唱、混声四部合唱ピアノリダクションの印刷楽譜のご注文はこちらから。
この曲は、合唱パートが混声三部、女声三部、混声四部のいずれかによって、楽譜が異なります。
レンタルお申込みの際は、備考欄に合唱編成をお書き下さい。
2012年に神奈川大学が海外公演を行うにあたり、編曲を委嘱。
6月にはドイツのベルリン・フィルハーモニーホールで演奏され、その後スメタナの生まれ故郷であるチェコのリトミシュル市で毎年行われるスメタナ国際音楽祭でも演奏されて好評を博した。
■ 編成
吹奏楽
ベドルジハ・スメタナ
神奈川大学吹奏楽部の委嘱
レンタル楽譜扱いの楽曲につきましては、お申込み前にスコアを確認したい方のために、フルスコアの無料閲覧サービスを行っております。 なお、フルスコアの販売は行っておりません。
以上の事項に同意いただけましたら、こちらのお問合わせフォームより、ご希望の曲名と演奏団体名、スコアの御郵送先をお知らせ下さい(お申込みをもって上記同意事項に同意したものとさせて頂きます)。
原爆によって地獄と化した広島、各地から救援に馳せ参じた兵士たち、しかし、彼らも放射能によって髪の毛が抜け落ち次々と死んで行く、そのような兵士の一人が故郷に残してきた息子を想いつつ歌うアリア。そして、それを見ていたゲンは自分も髪の毛が抜けてくるのを知って恐怖におののきながら歌うアリア。
清水 高範
広島国際芸術文化推進委員会委嘱作品
反戦論者である大吉(ゲンの父)は周囲から非国民とののしられている。それを案じた浩二(ゲンの兄)は自ら進んで海軍に志願をしてしまう。死を覚悟して志願していった息子の身を案じて歌う大吉と君江(ゲンの母)の二重唱。
清水 高範
広島国際芸術文化推進委員会委嘱作品
原爆が落ちた日、ゲンと母親の君江が逃げ惑う中、妹の友子が生まれる。運命的な日に生まれた妹を勇気づけるように歌うゲンのアリア。
清水 高範
広島国際芸術文化推進委員会委嘱作品
戦後の混乱の中、原爆で家族を全て失ってしまった老婆が、満州へ出征している息子を想って歌うアリア。
清水 高範
広島国際芸術文化推進委員会委嘱作品
風紋(原典版)の管弦楽版編曲。
第1版正誤表(pdf)(2013/12/3更新)
■ 委嘱経緯等
保科アカデミー室内管弦楽団第15周年定期演奏会記念委嘱
■ 初演データ
■ 他編成
■ CD/DVD
■ 編成
■ サンプルスコア
■ 曲解説
「風紋」は1986年に全日本吹奏楽連盟の委嘱により、第35回全日本吹奏楽コンクール課題曲として作曲された。この時、演奏時間の制限により諦めざるを得なかった構想をもとに、1999年に改訂を行い風紋(原典版)として発表。2009年、保科アカデミー室内管弦楽団の委嘱により、原典版をもとに管弦楽編曲が生まれた。
寄せては返す波のような印象を与える導入部から、砂浜に残された風の紋を連想し、曲名は「風紋」と名付けられた。しかし、作曲者の言によれば、とくにそのような風景を思い描いて作曲したわけではない、という。実際、保科は近しい人間に「自分は標題音楽を殆ど書かない」と漏らしており、風紋の名が決まるまでにも、身近な人間に「なにかいい曲名はないか」と相談して回ったほどであった。結局、偶然開いた辞書の頁に書かれていた「風紋」が作曲者の気に入り、最終的にこの曲名が選ばれた。
しかしながら、この初めから存在していたかのように曲の特徴をよく捉えた「風紋」の名が、吹き渡る風を思わせる旋律の印象とあいまって、多くの人に愛されるきっかけを作ったことは論を俟たないであろう。
■ 備考
この作品は、Hoshina Music Officeより出版されています(2013年)。
フルスコアにパート譜pdfを収録したCDが付属しています。
他の収録曲:懐想譜
販売価格: 8000円
第1版正誤表(pdf)(2013/12/3更新)
保科洋指揮による、神奈川大学吹奏楽部・ウインドオーケストラ奏による演奏DVD。
メイキング映像つきで発売。マルチアングル映像で指揮のみの映像をご覧いただる演奏もあります。
演奏団体:神奈川大学吹奏楽部
指揮者:保科 洋
・秋空への賛歌/保科洋(委嘱作品)【10:26】
A Paean to The Clear Autumn Sky/Hiroshi Hoshina
・エルザの大聖堂への行列/リヒャルト・ワーグナー(arr.保科洋)【6:15】
Elsa’s Procession to the Cathedral from “Lohengrin”/Richard Wagner(arr.Hiroshi Hoshina)
・マーチ「風薫る五月に」/保科洋【3:08】
Air et vents de mai/Hiroshi Hoshina
演奏団体:ウインドアンサンブル奏
指揮者:保科 洋
■ 祝典舞曲/保科洋【10:02】
Ceremonial Dance/Hiroshi Hoshina
■ 吹奏楽のための愁映(1999改訂版)/保科洋【7:58】
SHUEI Meditation for Symphonic Band/Hiroshi Hoshina
■ 秋空への賛歌/保科洋【10:13】
A Paean to The Clear Autumn Sky/Hiroshi Hoshina
■ 展覧会の絵/モデスト・ペトロヴィチ・ムソルグスキー(arr.保科洋)【32:40】
Tableaux d’une Exposition/Modest Petrovich Musorgskii(arr.Hiroshi Hoshina)
【特典映像】
リハーサル風景:展覧会の絵
基本的に、作曲者の気持ちとしては、カット出来る場所はない、というのが正直な心情です。 しかし、コンクールでの時間制限の都合もありますので、最小限のカットは仕方がないと諦めているのが実情です。 このことをふまえた上で、コンクール等のために曲をカットする場合は、カットされる方の責任において行っていただく分には構いません。 その際は、以下の点を守って下さいますようお願い致します。
以上が遵守されている限り、カットについて当Officeにご報告を頂く必要はありません。 フォームの都合で上記の条件を満たすことが不可能な場合は、曲名に(カット版)の文字を添えて下さいますようお願い致します。
これらの条件は、YouTubeなどに掲載の場合も同様です。 YouTubeへの掲載につきましては、こちらの記事もご参照下さい。
カットされた演奏が完全版と変わらない題名でCD化されており、曲の内容について誤解を招きかねないため、このようなお願いをしております。
ただ、全日本吹奏楽コンクールでは、習慣的にこのような表記がないというご指摘を頂きましたので、「カット版」の文字を含めることでコンクールの審査に影響を及ぼすことを心配される場合は、無理にお願いするものではありません。
しかし、CDを制作される場合は、カット版であることが分かるよう配慮をお願い致します。(タイトルに「カット版」を含める、CDジャケット(パンフレット)に明記する、など)
なお、一部の曲につきましては、カットについてご相談を承っています。
多くの場合、過去の○○団体の演奏を参考して下さい、という形になります。その際の音源入手は、ご自身で行っていただきますようお願いしております。
問合わせフォームよりご連絡下さい。
その際、必ず何分程度にカットする必要があるかもお知らせ下さい。
あまりに短すぎる場合は、ご提案が出来ない場合もございます。
※「復興」のカットに関しましては、最短でも7分超です。「7分以内のカットを教えて欲しい」というお問い合わせをたまに頂きますが、作曲者として演奏効果を保証しかねますので、ご要望にはお答えできません。
どうしても7分以内におさめたい場合は、ご自身の責任でカットしていただくよう、お願い致します。
Hoshina Music Officeでは、これまで編曲者のご氏名を明記する限り無条件で編曲を許可する旨を公表してまいりました。
しかし、このために若干の混乱が見られたため、このたび以下のとおり編曲許可の方針を改めさせていただきました。
皆様のご理解、ご協力をお願い致します。
アンサンブルコンテストなど編曲許可書が必要な場合は、以下のフォームをプリントしてご使用下さい。
Hoshina Music Office 編曲許可書(PDF)
なお、一般の方の編曲につきましては、以下の条件が満たされる限り、Hoshina Music Officeに編曲の許可をもとめるためにご連絡いただく必要はございません。
音楽出版社の皆様は、出版前にご報告下さいますようお願い致します。
Hoshina Music Office 編曲許諾方針
Hoshina Music Officeは、保科洋が著作権を有する作曲作品および編曲作品について、以下の条件が満たされる場合に限り、編曲を許可します。
1. 編曲を許可する楽曲について
以下のいずれかに該当すること。
ア)保科洋の作曲作品
イ)保科洋の編曲作品のうち、原曲の著作権が既に切れているもの
※出版社から出版されている楽譜につきましては、Hoshina Music Officeの編曲許諾書を使用してもよいか、出版社にご確認下さい。
2. 公表時の条件
公表の際は、公表形態(演奏会、CD等録音、コンクール使用など)を問わず、作曲者氏名および編曲者氏名を明記すること。
3. 編曲作品の権利について
保科洋の著作権が残存する期間中に、JASRAC等著作権団体の編曲審査に提出しないこと。
また、編曲作品について、保科洋からの「公認」またはそれに類する呼称を使用しないこと。
(編曲許可は、編曲の内容について保科洋が公認するものではありません)
ヤマハ吹奏楽団創立50周年記念委嘱作品
(プログラム等の解説にご利用頂いて結構です。また、これを参考に改変頂いても構いません。)
この曲は、ヤマハ吹奏楽団の創立50周年を記念して2009年に作曲したもので、2010年1月にサントリーホールにて須川展也氏指揮によるヤマハ吹奏楽団で初演されました。
タイトルの“The rebirth”【復興】とは、ヤマハ吹奏楽団がたどった50年の歴史に思いを馳せつつ、未来の更なる飛躍への期待をイメージして命名したものです。 曲は静かな序奏に始まりますが、この中に全曲のモティーフが含まれており、曲はこれらのモティーフがさまざまに展開されます。
序奏が終わると躍進するアレグロが激動的な数々の起伏を描きますが、金管群とティンパニが呼応するクライマックスを経て中間部に続きます。
中間部は過去の屈折した苦い記憶を噛みしめるかのようにサキソフォーンが愁いを帯びた旋律を奏でると、他の楽器群もそれに呼応して感傷的に歌い継ぎます。
後半は再びアレグロが現れますが、途中から中間部の旋律が未来の飛躍を暗示するかのように明るくデフォルメされて歌われ、そのままクライマックスを形成しつつ、最後に怒濤のようなコーダで曲を閉じます。
初演後すぐに序奏部を改訂。 2013年、細部修正。
【コンクール用カットについて】
こちらの記事をご参照下さい。 カットの場所についてご相談承ります(実際に提示させていただくカットは、殆どの場合、●●年の●●吹奏楽団の演奏をご参考下さい、という形になります。その際は、当事務所から音源を差し上げることは著作隣接権の関係で出来ませんのでご了承下さい。多くはCDで入手可能です。)
なお、当方から提案させていただくカットは、最短でも7分超です。それ以上のカットは音楽的に内容に責任が持てませんので、ご自身の責任で行って下さい。
保科洋はJASRAC会員であるため、保科洋の作曲作品及び一部の編曲作品は、JASRACに管理を信託しております。
このため、基本的に、当事務所が単独で楽曲の使用許可を出すことが出来ません。
原則として、楽曲の使用の際は、JASRACへのご連絡が必要です。
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1)演奏に関わった方全員のアップロード許可を取得します。(著作隣接権)
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2014/5/14訂正:
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3)録音業者が録音した場合には、録音業者の許諾を取得します。(著作隣接権)
演奏団体が演奏会の記録を残すため、録音料を支払って録音した場合には、録音者の権利が録音を発注した団体に委譲されている状態であることが殆どです。
一方、レコード会社がレコード販売のために録音した場合は、レコード会社がレコード原盤の権利を所持していますので、通常演奏者側が独自にアップロードすることは出来ません。
詳しくはご利用の録音会社にお尋ね下さい。
4)以上の条件を全て満たしたら、アップロードのための音源/動画を作成します。
YouTubeでは、自作の動画以外のアップロードは認められておりません。
動画に使用する写真にも肖像権、著作権が存在しますのでご注意下さい(使用には許可が必要です)。
また、動画に楽譜のスクリーンショット等を用いることは、YouTubeとJASRACの包括利用許諾契約に含まれておりませんので、別途JASRACへの届出が必要です。
もしくは、完全に自作または著作権フリーの素材を用いて動画を作成します。
5)動画/音源をアップロードします。
アップロードの際、以下のお願いをしております。
6)差し支えなければ、以下のフォームより、アップロードされた動画/ストリームへのリンクをご連絡下さい。
(Hoshina Music Officeより、サンプル音源としてアーカイブにリンクさせていただくお願いをすることがございます)
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以下の行為は、許可致しませんのでご注意下さい。
従って、演奏者の方が自分の楽譜に書き込みをするため、自分のパートを1部のみ自分のためにコピー機でコピーすることはOKです。また、この条件でコピーされた演奏者のパート譜は、演奏会後に破棄する必要はありません。
スコアのコピーについては、必ず演奏会後に破棄して下さい。
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販売楽譜の複製について
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「家庭内その他これに準ずる限られた範囲内」がどこまで認められるかは司法の判断によります。楽譜コピー問題協議会(CARS)にいくつか例が挙げられておりますので、そちらもご覧下さい。
2014/4/1改訂:販売用合唱楽譜につきましては、著作権法第30条に基づき、演奏者の私的使用のためのコピー以外は複製禁止とさせて頂きます。
(原則として、コピー譜を用いた演奏会は不可となります)
以下の行為は著作権法違反となりますのでご注意下さい。
いずれも、有償、無償は問いません。
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不足分のパート譜を別途購入したい方は、実費でお譲りしますので、お問い合わせフォームよりご連絡下さい。
無料楽譜の複製について
無料で提供されている楽譜の複製ポリシーにつきましては、各楽譜に記載の記述に従って下さい。
大変長らくお待たせいたしました。Webリニューアルがほぼ完了致しました!
(まだ若干作品リストに上がっていない楽曲等がありますが、近日中にアップロード致します)
今後とも、Hoshina Music Officeをどうぞよろしくお願い致します。
2013/4/3 フィルハーモニックウィンズ浜松
ユーフォニアムと吹奏楽のための<幻想的変奏曲>
復興
2013年度 全国吹奏楽コンクール課題曲より 他
即興的な第1部リズミカルな第2部カデンツの第3部からなるオーボエコンチェルト。同名の器楽曲のオーケストラ伴奏版。
保科アカデミー室内管弦楽団第8回定期演奏会のために自作を改編
Hoshina Music Officeで扱っておりますレンタル楽譜は、各地の震災等、災害に見舞われ楽譜のレンタル料金の満額支払いが困難な地域のみなさまに、割引価格で提供しております。
※大変恐縮ですが、割引につきましては自己申告制とさせて頂いております。
割引をご希望の方は、必ずお申込み前に、以下の問い合わせ先に割引を希望する旨お知らせ下さい。追って割引後の料金をご連絡致します。
(割引額は予告なく変更する事がございますので、恐縮ですが、お申込み毎にご連絡下さいますようお願い致します)
なお、販売楽譜につきましてはこれまで通りとさせていただきます。
続きを読む
Ob. 津上順子
指揮 秋山隆
演奏 保科アカデミー室内管弦楽団 ”アンサンブル=ハルモニア”
ビクター エンターテインメント ¥7350 (Japanese DVD) VIBS-137
指揮:保科 洋
演奏:保科アカデミー室内管弦楽団 ”アンサンブル=ハルモニア”
【収録内容】
第1章 指揮者の役割と指揮法の基礎
第2章 アンサンブルのまとめの技法
*指揮者の役割
*対応する指揮の技法
第3章 音楽表現を行うための技法
*指揮者の役割
*対応する指揮の技法
第4章 基礎技法の応用
風紋 ― 保科洋作品集 (BOCD-7403)
ブレーンミュージック
曲目リスト
吹奏楽紀要7号に掲載
保科 洋 / 田畑 八郎 (共著) 213ページ。 (ISBN: 4276315514)
楽譜という作曲家からの手紙を解読するための基礎的な方法を、エネルギー的視点から探る。319ページ。(ISBN: 4276140110)
マヌエル・デ・ファリャ
宝塚市吹奏楽団より、2008年2/9~2/11にかけて行われたレコーディングのため委嘱を受ける(パート2のみ)。
その後、ナゴヤディレクターズバンド創立40周年記念として委嘱を受け、全曲が完成。
初演 2008.6.1
場所 愛知県勤労会館
指揮 保科洋
演奏 ナゴヤディレクターズバンド
アトランティス / 渡辺秀之 / 宝塚市吹奏楽団 / CACG-0113 (CAFUA) (パート2のみ)
この曲は「終幕の踊り」1曲で1セットの扱いになります。
マヌエル・デ・ファリャ
宝塚市吹奏楽団より、2008年2/9~2/11にかけて行われたレコーディングのため委嘱を受ける(パート2のみ)。
その後、ナゴヤディレクターズバンド創立40周年記念として委嘱を受け、全曲が完成。
初演 2008.6.1
場所 愛知県勤労会館
指揮 保科洋
演奏 ナゴヤディレクターズバンド
アトランティス / 渡辺秀之 / 宝塚市吹奏楽団 / CACG-0113 (CAFUA) (パート2のみ)
この曲のレンタルは、「隣人の踊り、粉屋の踊り」で1セットの扱いになります。
マヌエル・デ・ファリャ
宝塚市吹奏楽団より、2008年2/9~2/11にかけて行われたレコーディングのため委嘱を受ける(パート2のみ)。
その後、ナゴヤディレクターズバンド創立40周年記念として委嘱を受け、全曲が完成。
初演 2008.6.1
場所 愛知県勤労会館
指揮 保科洋
演奏 ナゴヤディレクターズバンド
この曲は、「パート1」のみで1曲の扱いになります。
■ 原曲作曲者
ジョージ・ガーシュウィン
■ 編曲者
保科洋
■ 委嘱経緯等
東京佼成ウィンドオーケストラ定期演奏会委嘱作品
■ 初演データ
■ CD/DVD
■ 備考
Hoshina Music Officeよりレンタル開始。納期お問い合わせ下さい。
2018/11/1 追記:
レンタル料金を特別レンタル料金に変更しました。価格はお問い合わせください。
モデスト・ムソルグスキー
保科洋ディレクターズバンド第4回定期演奏会委嘱作品
モデスト・ムソルグスキー
保科洋ディレクターズバンド第4回定期演奏会委嘱作品
モデスト・ムソルグスキー
保科洋ディレクターズバンド第4回定期演奏会委嘱作品
モデスト・ムソルグスキー
保科洋ディレクターズバンド第4回定期演奏会委嘱作品
「卵の殻をつけた雛の踊り」の前に「プロムナード」を加えてレンタルセットになっております。なお、演奏時間には「プロムナード」も含まれております。
モデスト・ムソルグスキー
保科洋ディレクターズバンド第4回定期演奏会委嘱作品
「チュイルニーの庭」の前に「プロムナード」を加えてレンタルセットになっております。なお、演奏時間には「プロムナード」も含まれております。
モデスト・ムソルグスキー
保科洋ディレクターズバンド第4回定期演奏会委嘱作品
モデスト・ムソルグスキー
保科洋ディレクターズバンド第4回定期演奏会委嘱作品
ヨハン・シュトラウス二世
アントニン・ドボルザーク
兵庫教育大学吹奏楽部委嘱作品
■ サンプルスコア
■ 備考
この曲は、1楽章と5楽章あわせて1セットのレンタル料金になります。
アントニン・ドボルザーク
兵庫教育大学吹奏楽部委嘱作品
初演 1998年全日本吹奏楽コンクール
場所
指揮 河内真理子
演奏 兵庫教育大学吹奏楽部
■ サンプルスコア
■ 備考
この曲は、1楽章と5楽章あわせて1セットのレンタル料金になります。
リヒャルト・ワーグナー
■ 編成
■ サンプルスコア
■ 備考
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第13回定期演奏会委嘱作品
原調の楽譜もご用意出来ます。
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第13回定期演奏会委嘱作品
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第13回定期演奏会委嘱作品
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第13回定期演奏会委嘱作品
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第13回定期演奏会委嘱作品
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第13回定期演奏会委嘱作品
第10曲 情景は原調です。
第13曲 四羽の白鳥の踊り は、移調版と原調版がありますので、レンタルの際の備考欄にいずれかをご指定ください。
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第13回定期演奏会委嘱作品
原調の楽譜もご用意出来ます。
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第15回定期演奏会委嘱作品
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第15回定期演奏会委嘱作品
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第15回定期演奏会委嘱作品
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第15回定期演奏会委嘱作品
ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
兵庫教育大学吹奏楽部第15回定期演奏会委嘱作品
この曲は、2001年に作曲されたクラリネットアンサンブル “Requiem 1995″をもとにオーケストラ用に改作されたものです。
岡山大学交響楽団により委嘱
この曲は1995年の阪神淡路大震災の犠牲者を悼んでクラリネット・オーケストラのために作曲したものを、後にある青年の死をきっかけにオーケストラ用に改作したものである。突然の災害や不幸な出来事に遭遇した人々に襲いかかる苦悩を思い、四つの部分で構成されている。
【災厄】─ 大切な家族の死や財産の焼失に直面した人々の遣り場のない深い悲しみ,不合理な災害への憤り、錯乱する精神状態を木管楽器が奏でる。
【虚無】─ 混乱の後に続いて襲われる虚無感、虚脱感を、弦楽器と管楽器が表現する。
【葬送】 ─ 死者を悼み、冥福を祈る旋律が、弦楽器を中心に繰り返し奏される。
【未来へ】─ 悲しみを乗り越えて力一杯生き抜くことを誓い、未来へ向かって歩き出す姿を、金管楽器の壮大なファンファーレが描く。
2004年、青年の友人達により初演され、その後2011年の東日本大震災を受けて、翌年保科アカデミー室内管弦楽団により再演された。
吹奏楽曲の「懐想譜」より編曲
■ 委嘱経緯等
保科アカデミー室内管弦楽団第5回定期演奏会記念委嘱
■ 初演データ
■ 他編成
■ CD/DVD
■ 編成
■ 作曲者によるプログラムノート
この曲は、私が兵庫教育大学を定年退官するにあたって、同大学吹奏楽部のために作曲したもので、退官を目前にした私の心境と吹奏楽部への想いを綴ったものである。
人生も終わりに近い老人が、庭のベンチでコーヒーを味わいながら、過ぎ去った日々を懐かしんでいる。回想的な旋律が、想い出を映し描く走馬燈のように微妙に変形しつつ繰り返されて行く。あるいは静かに、あるいは高揚して。
突如、老人は夢の中で若返ったかのように錯覚して、年もわきまえずに踊り始める。しかしすぐに疲れ果ててしまい、おぼつかない足取りでまたベンチに座り込む。
午後の陽はすでに黄金色に傾いている。冷めてしまったコーヒー、遠くかすむ青春、そして、おぼろげに繰り返される《懐想譜》‐‐‐‐。
このような情景をイメージして作曲したもので、個人的には自分の心境を素直に表せたと思っている。
この曲は、最初に奏される短い旋律がさまざまに変化しながら繰り返され、その情緒を反映するかのように対位旋律がまとわりついている。これらの微妙な変形は、そのままこの曲の音楽的抑揚を暗示しており、曲想の表現に寄与している。その意味では、音楽的な楽譜の読み方、さらには、それらを表現するために必要な音色や歌い方などをトレーニングするのに適した曲ともいえよう。
(文責、保科 洋)
■ 備考
この作品は、Hoshina Music Officeより出版されています(2013年)。
フルスコアにパート譜pdfを収録したCDが付属しています。
他の収録曲:風紋(原典版)管弦楽版
販売価格: 8000円
正誤表(pdf):
テーマと5つの変奏と終曲により構成される。
終曲は親友の兼田敏と交わした「死ぬまでにお互いにお互いの葬送行進曲を書く」という約束のため、葬送行進曲となった。
のちに吹奏楽版に編曲された。
岡山大学交響楽団第45回定期演奏会記念委嘱作品
この曲は、岡山大学管弦楽団の委嘱により1998年に作曲された。メランコリックなテーマに続き、活発な性格のcon fuoso,ソロヴァイオリンのオブリガートが美しいcon grazia、フランス風の響きのするワルツgiocoso、行進的なalla marcia、おどけた雰囲気のburlescoの五つの変奏が奏され、終曲は冒頭のテーマに回帰した後、壮大な葬送行進曲で締めくくる。終盤近くに現れる金管楽器群の咆哮は、葬送行進曲というより、この曲の吹奏楽編曲に与えられた”Lamentation”の名がふさわしい。
この終曲は、保科の大学時代の同期であり、親友である(故)兼田敏の生前に献呈された。二人は(最後に生き残るのは自分だというユーモアを込めて)かねてより、互いに相手の葬送行進曲を書く約束をしていた。兼田が既に吹奏楽曲「嗚呼!」のスコアのタイトル末尾に「保科洋君」の文字を付け加えて保科に送り、その約束を果たしていため、保科はこれに倣い、この曲を吹奏楽に編曲した際曲名を”Lamentation to ─”とした(横線部にはBin Kanedaの文字が入る)。
なお、吹奏楽版は、楽器編成の都合で第二変奏が除かれている。(敬称略)
同名の吹奏楽曲より編曲
岡山大学交響楽団第40回定期演奏会記念委嘱
岡山大学交響楽団第35回定期演奏会記念委嘱
藤谷貴暢
兵庫県小野市市制50周年記念
小野市主催の「関西フィルハーモニー管弦楽団演奏会」で初演
藤谷貴暢
兵庫県小野市市制50周年記念
小野市主催の「関西フィルハーモニー管弦楽団演奏会」で初演
6曲からなる歌曲集
室生犀星
保科洋
保科洋
原爆の後遺症で瀕死の床にいる女房ハルを元気づけるために、夫の民吉はゲンの妹友子を攫ってきて原爆で、命を落とした娘泰子と偽ってハルに抱かせる。それと知らぬハルが友子を抱きながら我が娘の行く末を案じて歌うアリア。
清水 高範
広島国際芸術文化推進委員会委嘱作品
原爆の後遺症で元気がない妹の友子を背負いながらゲンが歌う子守唄
清水 高範
広島国際芸術文化推進委員会委嘱作品
原爆が落ちた日に生まれたわが娘、瓦礫と化した広島の街を目の前にして、戦争の悲惨さ酷さを言い聞かせるように、そして原爆で死んでいった夫の大吉に届くように悲痛な想いを歌う母親君江のアリア
清水 高範
広島国際芸術文化推進委員会委嘱作品
原爆が落ちた日の朝、我が身を襲う過酷な運命に気付くすべもない英子(ゲンの姉)が庭の夾竹桃を眺めながら子供の頃を思い出して歌うアリア。
清水 高範
広島国際芸術文化推進委員会委嘱作品
大吉(ゲンの父)が麦畑を耕しながら〜麦のように踏まれても強くなれ〜と子供たちに言い聞かせるアリア。このオペラのライトモティーフとなるアリアである。
清水 高範
広島国際芸術文化推進委員会委嘱作品
金子みすずの詩をもとに作曲した4曲からなる組曲。
混声四部版と女性三部版がある。
金子みすず
兵庫教育大学退官にあたり同学芸術系音楽コース合唱団のために作曲
保科洋
沖縄民謡を素材とした合唱曲。
菊地雅春ら石井歓門下の複数の作曲家による合作。ビクターの企画により音源化され、同年の文部省芸術祭レコード部門奨励賞受賞。
藤谷貴暢
兵庫県小野市市制50周年記念
小野市主催の「関西フィルハーモニー管弦楽団演奏会」で初演
クラリネット合奏曲 “Requiem 1995” をもとに改作。
■ 委嘱経緯等
玉野ウインドオーケストラ創立20周年記念
第30回京都府大学吹奏楽連盟合同演奏会記念委嘱
関西学院大学応援団総部吹奏楽部50周年記念
CAFUAにてレンタル楽譜の取扱有。
神奈川大学吹奏楽部
アメリカ・シカゴで開催されたミッドウェストバンドクリニックにて初演
即興的な第1部リズミカルな第2部カデンツの第3部からなるオーボエコンチェルト。同名の器楽曲の吹奏楽伴奏版。
神奈川大学吹奏楽部第41回定期演奏会のために自作を改編
リズミックな主部と幻想的な中間部による3部形式の曲
日本国民音楽振興財団第1回笹川賞受賞。
2005年に改訂、改訂版のみHoshina Music Office 取扱。
ヤマハ吹奏楽団の委嘱作品
音楽の様々な役割やバランスに応じた豊かな音色を作るためのエチュード。
更に、さまざまな楽器の組み合わせによるアンサンブルが楽しめるように、B管、Es管、F管及びC管すべてに対応できる移調用コンデンススコアもあります。
様々な調性で美しいハーモニーを作るためのエチュードとしてご活用下さい。 また、コンサートのアンコールピースとしても最適です。
フルスコアと、パート譜+コンデンススコアは別売です。
■ 委嘱経緯等
福井ブラスアカデミー第25回定期演奏会記念委嘱作品
■ 初演データ
■ 音源
■ 備考
スコア、パート譜共Hoshina Music Officeより出版取扱中。
PayPal、クレジットカードでお支払いの場合は以下のボタンでご注文出来ます。
銀行振込をご希望の方はこちら
音づくりのエチュード フルスコア 編成表 | |
音づくりのエチュード パート譜+コンデンススコア (フルスコアは付属していません) セット内容 |
バスーンまたはユーフォニウムのソロと吹奏楽のために作曲したコンチェルティーノ。
県立明石高校OB吹奏楽団による委嘱
長年同校OBとして吹奏楽の指導を続けたバスーン奏者・大崎健一氏の大阪市音楽団退官記念。
「どのバンドでも演奏できるマーチを」という条件付きで作曲。この年のジャパンバンドクリニックのオープニングコンサートで初演され、クリニック参加者全員に楽譜セットが配布された。
■ 委嘱経緯等
日本バンドクリニック委員会委嘱
■ 初演データ
作曲者が兵庫教育大学を退官するにあたって吹奏楽部のために作曲
この曲は、私が兵庫教育大学を定年退官するにあたって、同大学吹奏楽部のために作曲したもので、退官を目前にした私の心境と吹奏楽部への想いを綴ったものである。
人生も終わりに近い老人が、庭のベンチでコーヒーを味わいながら、過ぎ去った日々を懐かしんでいる。回想的な旋律が、想い出を映し描く走馬燈のように微妙に変形しつつ繰り返されて行く。あるいは静かに、あるいは高揚して。
突如、老人は夢の中で若返ったかのように錯覚して、年もわきまえずに踊り始める。しかしすぐに疲れ果ててしまい、おぼつかない足取りでまたベンチに座り込む。
午後の陽はすでに黄金色に傾いている。冷めてしまったコーヒー、遠くかすむ青春、そして、おぼろげに繰り返される《懐想譜》‐‐‐‐。
このような情景をイメージして作曲したもので、個人的には自分の心境を素直に表せたと思っている。
この曲は、最初に奏される短い旋律がさまざまに変化しながら繰り返され、その情緒を反映するかのように対位旋律がまとわりついている。これらの微妙な変形は、そのままこの曲の音楽的抑揚を暗示しており、曲想の表現に寄与している。その意味では、音楽的な楽譜の読み方、さらには、それらを表現するために必要な音色や歌い方などをトレーニングするのに適した曲ともいえよう。
(文責、保科 洋)
最後のオーボエのカデンツが印象的なドラマチックな曲。
■ 委嘱経緯等
高槻市音楽団管楽部の委嘱、第52回定期演奏会にて初演。
■ 初演データ
1987年の同名課題曲を原典にもとづいて改訂した版。
Vivaceの主部に中間部を加え、オーケストレーションも一部改訂した。
■ 委嘱経緯等
1986年版は日本吹奏楽連盟による委嘱作品(1987年課題曲A)
その後、ブレーンの企画による「風紋-保科洋作品集-」に収録する新譜として自作を改訂
■ 初演データ
Hoshina Music Officeにてレンタル取扱開始
テーマと5つの変奏と終曲により構成される。終曲は親友の兼田敏と交わした「死ぬまでにお互いにお互いの葬送行進曲を書く」という約束のため、葬送行進曲となった。
「管弦楽のための変奏曲」を吹奏楽編成に編曲したものだが、管弦楽版から第2変奏が除かれている。
構成は以下のとおり。参考演奏時間はCD「保科祭」より抜粋。
楽譜はHoshina Music Officeよりレンタルで取扱中。
2019年より、組曲レンタル扱いに変更された(詳細は備考を参考)
■ 委嘱経緯等
ブレーンの企画による「風紋-保科洋作品集-」に収録する新譜として自作を改編
■ 初演データ
この曲は、以下の5つから組曲としてレンタル可能です。
本格的な作品としては最初の保科洋の吹奏楽曲
1972年ヤマハ吹奏楽団による委嘱作品。1999年に演奏技術の進歩に合わせオーケストレーションを改訂。
■ フルスコア
演奏会での大曲の合間やアンコールピースとして最適。
■ 委嘱経緯等
日本バンドクリニック30周年記念委嘱作品
■ 初演データ
1984年の同名曲に異なるエンディングを加え、オーケストレーションもより色彩的に変更した改訂版。
エンディングは1984年版のものも選択可能。
1984年版は関西学院大学応援団総部吹奏楽部創部30回記念委嘱作品。
その後、ブレーンの企画による「風紋-保科洋作品集-」に収録する新譜として自作を改訂
管弦楽作品「祀」を、ヤマハ吹奏楽団の委嘱により吹奏楽編成に作り直したもの。
原始的な祭祀の様々な情景をイメージし5つの部分からなる。
1980年の同名曲を演奏技術の進歩に合わせオーケストレーションを改訂。
曲の詳細については、1980年版解説を参照。
■ 委嘱経緯等
1980年版はヤマハ吹奏楽団による委嘱作品。
その後、ブレーンの企画による「風紋-保科洋作品集-」に収録する新譜として自作を改訂
■ 初演データ
航空中央音楽隊の委嘱新隊庁舎落成を記念して。
飛行機が大空を飛ぶようなイメージで作った祝典の曲
■ 委嘱経緯等
航空中央音楽隊の委嘱新隊庁舎落成記念
■ 初演データ
第46回全日本吹奏楽コンクール課題曲。2020年に改定。
明るいシンフォニックな曲。
編曲不可
■ 委嘱経緯等
全日本吹奏楽連盟の委嘱
■ 初演データ
第52回国民体育大会(なみはや国体)メインマーチ。
中間部に合唱が加わる。
■ 作詞
柏木義雄
■ 委嘱経緯等
第52回国民体育大会大阪府実行委員会の委嘱
■ 初演データ
3楽章から成る吹奏楽のためのシンフォニー。
2022年に改定した。
■ 委嘱経緯等
大阪市音楽団指揮者・木村吉宏氏の委嘱
■ 初演データ